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FAPホワイトニングの毒性試験

治療前の健全な歯髄の組織

FAPホワイトニングを5回行った後の歯髄の組織

歯の表面にFAPの漂白薬を塗り、その後フッ化アパタイトという強化カルシウムを塗ります。このような安全な方法でも、繰り返し歯の表面に漂白薬を塗布することは、少なからず歯髄へ影響を与えるのではないか…?

当研究所では安全性の確認のために、カニクイザルの歯を利用して、FAPホワイトニングの歯髄変性試験を行いました。右上(写真1)は治療前の健全な歯髄の組織です。右下(写真2)は、FAPホワイトニングを5回行った後の歯髄の組織です。結果、FAPホワイトニ ング治療による異常な変化は認められませんでした。安全性は高いと言えるでしょう。


FAPホワイトニングの問題点

実際にホワイトニングが開始されると、次のような不都合な状況が起こり得る可能性があります。

  • 濃く変色した歯・縞模様のある歯や不健康な歯(エナメル質に凹凸のあるものや虫歯治療の施された歯、虫歯)に関しては、白くなる程度に個人差が大きく、濃い変色や縞模様は薄くなっても、完全に消えることはありません。
  • ホワイトニング後に歯の治療を行う場合、充填物の色と歯の色が馴染まない場合があります。
  • 歯の表面のエナメル質に白濁ができる場合があります。また、施術前から歯の表面のエナメル質に白濁ができている場合、この白濁は完全に取ることはできません。

では、ホワイトニング前と後になぜ白濁ができてしまうのでしょう?
歯の表面は汚れなどにより、有機物(タンパク質)で覆われています。FAPホワイトニングすることにより、このタンパク質を分解・除去し、その部分にフッ化アパタイトという強化カルシウムが塗布されるため、歯は白く見えるのです。

虫歯があった場合、一般的なホワイトニングで使用する漂白薬だけでは、虫歯部分がむき出し状態なため、ホワイトニングした歯の見た目は白く濁って見えてしまいます。そのまま唾液や食物に触れるため、虫歯の進行を早めてしまう原因にもなります。FAPホワイトニングではこの場合、初期段階の虫歯部分により多くの強化カルシウムを吸着させるため、虫歯部分も白く見えてしまうというわけなのです。

初期虫歯を、電子顕微鏡で見てみましょう

左側(写真1)は健康なエナメル質の断面です。中央(写真2)と右側(写真3)の黒く丸い部分は、初期段階の虫歯です。肉眼では、表面上はまったく健康に見えるエナメル質の下で、このように虫歯は進行しているのです。

カウンセリングの詳細は次のページ(リンク)でご紹介いたします。

健康なエナメル質の断面虫歯の初期段階虫歯の初期段階

ホワイトニング前後、白く濁った部分ができた場合は、きめ細かなケアが必要です。

濃く変色してしまった歯への対応
「VITAL BLEACHING」のVITALとは“生きている”という意味で、「VITAL BLEACHING」は“生きている歯の漂白”という意味です。一般的には、健康な歯の表面に漂白薬を作用させて歯を白くしますが、濃く変色してしまっている歯の場合は、あまり効果がないのが現状です。歯の表面だけを白くしても、内側の濃い色が透けて見えてしまうからです。特に、歯ぐき周辺はエナメル質が薄いため、濃い縞模様があるとその部分の歯は白くなりにくいという問題があります。
FAPホワイトニングの難しい症例と、比較的FAPホワイトニングされやすいものを紹介
FAPホワイトニングの難しい症例
施術前施術後
施術前施術後
施術前施術後
施術前施術後
FAPホワイトニングされやすい症例
施術前施術後
施術前施術後
施術前施術後